※この記事は『チェンソーマン』第一部(最終話まで)の重大なネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

はじめに:この記事でわかること
チェンソーマン第一部は、読み返すほど『あのセリフ、あの小道具、あの構図がここにつながるのか』と気づかされる作品です。
本記事では、第一部で回収された伏線だけを整理し、特に 『1話表紙の仕込み』と『マキマの正体』 に重点を置いて解説します。
伏線回収が『すごい』と言われる理由
チェンソーマンの伏線回収が印象的なのは、次の要素が重なっているからです。
- セリフの意味が、後から反転して別の意味を持つ
- 構図・小道具が、時間差で回収される
- 日常の会話が、最終局面の鍵になる(パワーの血、岸辺の教え など)
ここからは、回収された伏線を「一覧→重要項目の解説」という順番で見ていきます。
伏線回収一覧(回収話数つき)
まずは、読み返しの目印になるように一覧で整理します。
※話数は第一部基準です。
| カテゴリ | 伏線(提示) | 回収(何話) | 回収内容(要点) |
|---|---|---|---|
| 1話表紙・構図 | 新連載表紙の構図 | 96話 | 表紙に近い構図が終盤の決着で重なる |
| マキマ | 会話を知りすぎる描写 | 67話 | 動物の耳を借りて会話を拾っていた |
| マキマ | 『特別に鼻が利く』 | 75話/97話 | 匂いで認識し、顔を覚えていない伏線に |
| マキマ | 悪魔や魔人が言いなり | 75話 | 支配の力が前提だった |
| マキマ | 『死体は回収して』 | 76話 | 契約悪魔の能力を「死体で使う」ため |
| マキマ×チェンソーマン | 『チェンソーの悪魔は面白い』 | 84話 | 「名前を消す」唯一性を知っていた可能性を示唆 |
| マキマ | 『デンジくんみたいな人』 | 84話 | 好きなのは「デンジ」ではなく「チェンソーマン」 |
| マキマ→ナユタ | 『噛む力を覚えて』 | 97話 | 再会時に正体へ気づく仕込み |
| マキマ最終 | 『食べられたい』発言 | 96話 | ただしデンジに食べられる形で決着 |
| デンジ | 岸辺の教え(狩人の言葉) | 37話 | 罠を逆手に取る勝ち方へつながる |
| デンジ | 頭を使えの訓練 | 93話/96話 | マキマ攻略で『考える』が決定打に |
| 岸辺 | 『頭のネジが飛んだ奴が向いてる』 | 96話 | デンジを評価する言葉として回収 |
| アキ | 未来の悪魔の予言 | 79話 | 最悪な死に方の意味が確定 |
| アキ | 名前の由来(AK) | 77話 | 銃の魔人化と響き合う仕掛け |
| 姫野 | タバコ(イージーリベンジ) | 35話 | 絶体絶命での突破口になる |
| レゼ | 花を渡す描写 | 52話 | 気持ちが揺れるきっかけとして回収 |
| レゼ | 『どこかで見たこと』 | 52話 | 過去に報道されていた背景へつながる |
| パワー | 血を飲ませる | 90話/96話 | 体内で生き続け、最終局面の鍵になる |
| 世界観 | 契約の重さの説明 | 17話 | 破れば死というルールが明確化 |
| 世界観 | 眷属の正体 | 83話 | ビームらが眷属であることが確定 |
1話表紙の仕込みはどこで回収された?
チェンソーマンは、物語の外側(表紙)にまで伏線を仕込むことがあります。
その象徴が、新連載時の表紙の構図です。
第一部終盤、決着の場面で『あれ、この構図…』と感じる人が多いのは、表紙と似た構図が、重要な局面で重なるからです。
言い換えると、作者が『最初からどこに着地させるか』を見据えたうえで、視覚的な仕掛けとして置いていた可能性があります。
伏線というとセリフに意識が向きがちですが、チェンソーマンは絵でも読者の記憶を引っ張ってくる作品です。
この表紙回収は、その代表例と言えます。
新連載(第一話)ジャンプ表紙絵

第96話(11巻)

公安編完結のあらすじはこちら

マキマの正体までの伏線回収
多くの読者が抱く疑問が、『マキマって結局何者?』『なぜあそこまで把握していた?』という疑問です。
第一部はこの問いに向けて、段階的に伏線を積み上げています。
マキマが会話を知りすぎる理由(67話)
序盤から、マキマは偶然にしては知りすぎている場面が何度もあります。
これが回収されるのが、動物を介して会話を拾っていたという事実です。
この仕掛けが効いているのは、読者が『カリスマだから情報が集まる』と納得してしまいがちなところに、実は別の手段があったと突きつけてくる点です。
『言ってないのに知っている』違和感が、ここで一本につながります。
『鼻が利く』は、ただの特徴ではなかった(75話/97話)
マキマが『特別に鼻が利く』と言う場面は、当時は印象的な性質の説明に見えます。
しかし後から振り返ると、これは単なるキャラ付けではありません。
- そもそも鼻が利くこと自体が、人間ではない側の性質を示唆している
- さらに終盤で、マキマが匂いで相手を認識し、顔をほとんど見ていなかったことが明確になります
この結果、序盤の発言が『正体への導線』として効いていたことが分かります。
みんなが言いなりになる伏線(75話)
パワーや魔人たちが、マキマの前では明らかに態度が変わります。
この違和感も、正体が明かされることで『そういう力だったのか』と回収されます。
特に重要なのは、マキマの怖さが、暴力ではなく関係性そのものを支配する性質にある点です。
だからこそ、彼女の存在は職場の上司という枠を超えて不気味に映ります。
『死体は回収して』の真意(76話)
一見すると仲間想いに見える指示も、回収後に意味が変わります。
死体回収が、感情ではなく使うために位置づけられていたと分かるからです。
この回収は、マキマという存在が『味方のふりをしている敵』ではなく、もっと冷徹に目的で世界を組み替える側だと読者に理解させる効果があります。
『チェンソーの悪魔は面白い』の本当の意味(84話)
序盤の『面白い』は、軽い興味や期待に聞こえます。
しかし後に、チェンソーマンが“名前の存在そのものを消す”特異な存在だと明かされ、意味が変わります。
つまりあの発言は、『強いから面白い』ではなく、唯一の性質を知っていたから面白いに読み替わるわけです。
言葉の意味が後から更新されるのが、チェンソーマンらしい回収です。
『デンジくんみたいな人』の回収(84話)
『タイプはデンジくんみたいな人』という発言も、序盤では人たらしに見えます。
しかし終盤になると、マキマが見ていたのはデンジ個人ではなく、チェンソーマンという存在だったと明確になります。
ここが刺さるのは、読者が『恋愛っぽい雰囲気』として受け取ったものが、実は崇拝・執着の方向だったと分かるからです。
ナユタへつながる『噛む力』の仕込み(97話)
あの「噛む力を覚えて」という指示は、後で思い出すと異様に具体的です。
そして再登場の場面で、それが意味を持ちます。
こういう細部の仕込みは、読者に『最初から置いてあったのか』という感覚を残し、作品全体の手触りを強めています。
最終決着:『食べられたい』の回収(96話)
マキマは「チェンソーマンに食べられること」に特別な意味を見出していました。
ただし結末は、彼女の望み通りではありません。
決着は“チェンソーマンに食べられる”ではなく、“デンジが食べる”という形で成り立ちます。
ここがチェンソーマンの怖さであり、うまさです。
力の正面衝突ではなく、相手のルールの外側から倒す。だからこそ印象に残ります。
デンジの伏線回収
デンジは勢いと本能の主人公に見えますが、第一部は彼が考える方向へ矯正される物語でもあります。
『獣が狩人の言葉を信用するな』が効く(37話)
岸辺の教えは、言葉としては乱暴ですが、デンジは実戦で体に入れていきます。
相手の発言を真に受けない、油断しない、誘導に乗らない。
この考え方は、後半の生存戦略として確実に積み上がっています。
“頭を使え”がマキマ戦の勝機になる(93話/96話)
デンジが『どうやったら倒せるか』を必死で考え抜く流れは、岸辺の訓練や経験の延長にあります。
チェンソーを振り回すだけでは届かない相手に対し、発想で勝つ。
終盤の決着は、その集大成です。
岸辺の『頭のネジが飛んだ奴が向いてる』回収(96話)
岸辺の基準で「向いている」とは、善悪ではなく、生き残るための資質です。
デンジの最後の選択はまともではありません。だからこそ、岸辺はあの言葉で評価したのだと理解できます。
主要キャラ別:読み返しが面白くなる伏線回収
アキ:予言と名前が重なっていく(79話/77話)
未来の悪魔が語った最悪な死に方は、言葉通りに受け取るとズレます。
回収されることで『誰にとって最悪なのか』が反転し、胸に残る形になります。
また、アキという名前の由来が明かされ、彼の運命と結びつくのもチェンソーマンらしい残酷さです。
姫野:タバコがただの小道具じゃない(35話)
タバコは、ただの渋い演出ではありません。
極限の場面で、精神のスイッチとして働き、状況をひっくり返す引き金になります。
こういう日常の物が命運を分ける回収は、第一部の味の一つです。
レゼ:花が気持ちを揺らす(52話)
レゼ編は、戦闘よりも感情の揺れが怖い章です。
花という小さな出来事が、戻ろうとする心を作り、その結果が悲劇につながる。
この回収は、チェンソーマンの『優しさが裏目に出る世界』を象徴しています。
パワー:血が最後の鍵になる(90話/96話)
あの時の行動が、ただの混乱ではなく「後の準備」として機能していた。
パワーの血は、終盤で決定的な役割を果たします。
チェンソーマンは、こういう『その場のノリに見えたものが、後で効く』回収が上手いです。
世界観・設定で回収された伏線
最後に、読者が混乱しやすい設定の回収をまとめます。
契約の重さ(17話)
悪魔の『契約』は、単なる約束ではありません。
破れば死に直結するルールであり、物語の土台です。
この説明があるから、後半のやり取りの緊張感が成立します。
眷属の正体(83話)
ビームたちがただの仲間ではなく、チェンソーマンに連なる存在だと明かされます。
あの異常な崇拝や距離感は、ここで納得できるようになります。
チェンソーマンが悪魔に最も恐れられる理由(84話)
恐れられる理由は強さだけではなく、食べられると名前の存在が消えるという性質です。
悪魔にとっては死より重い可能性がある。だからこそ、あの立ち位置になります。
まとめ:読み返すなら、ここからがおすすめ
チェンソーマン第一部の伏線回収は、単に『当てた/当たった』ではありません。
セリフの意味が変わる回収、小道具が刺さる回収、構図で記憶を呼び戻す回収が混ざって、読後感を強くしています。
読み返すなら、まずは次の順番が効率的です。
- 67話(マキマの情報の取り方が一本につながる)
- 75話〜76話(マキマの正体の輪郭が一気に固まる)
- 84話(チェンソーマンの特異性で、序盤の発言が反転する)
- 96話〜97話(表紙・正体・決着がまとめて回収される)
気になる項目があれば、一覧の話数から拾って読み返してみてください。
同じシーンでも、初見とはまったく違う手触りになるはずです。
刺客編(53話~72話)

公安編完結編(73話~97話)

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